固定費の削減をしようと思った時、削減余地の大きなものの代表格として、「保険料」が挙げられます。実際、家計のことで相談を受けると、大抵の方が保険料を払いすぎていると感じます。更にたちの悪いことに、その場合の多くが、自分がどういう保険に入っているのか把握できていません。そこで、保険を正しく理解し、無駄な保険は解約して、固定費を減らすことを考えましょう。実際、僕も以前は付き合いで保険に入っていたりもしましたが、今ではほとんど解約し、6,000円/月以上の節約になりました。
まず、この記事では、今更誰にも聞けないけど、そもそも保険ってどんなものなのか、どんな種類があるのか、保険を見直すにあたって意識すべきことについて整理していきたいと思います。
1.保険の仕組
保険とは、ざっくり言うと、保険料を予め支払っておくことで、将来、特定の事由(死亡、病気等)が発生して、多額のお金が必要になった時にまとまったお金が保険金として受け取れるというものです。こういった認識はみなさんお持ちだと思います。簡単なイメージ図は以下のとおり。このことから、保険会社は保険を「助け合いの制度」とか言ったりします。
ちなみに、図でもわかるように、保険会社は集めた保険料をただ持っているわけではなく、一部を運用(増やそうとすること)に回しています。それはまた別のテーマの時に掘り下げたいと思います。
2.保険の種類
保険は色々な分類の仕方がありますが、ここではざっくり分類します。まず大きく、「人」の保険と「物」の保険に分けられます。
1)「人」の保険
・生命保険:保険の対象となる人(被保険者)が亡くなった(又は寝たきり)時に保険金を受取れる保険
・医療保険:被保険者が特定のケガや病気をしたときに保険金を受け取れる保険。がん保険もここに入ります。
・介護保険:介護が必要となったときに保険金が受け取れる保険
2)「物」の保険
・自動車保険:自動車で事故を起こした場合の損害賠償金等の負担をカバーする保険
・火災保険:自宅などが火災にあったときに保険金を受け取れる保険
3.保険の無駄の見つけ方
上記で保険の種類について、ざっくり分類しましたが、社会人であれば、何かしらの保険に入っていることが多いと思います。まずは、自分が入っている保険がどういったものなのか、確認してみることをおすすめします。そして、契約内容を再度確認し、無駄な保険ではないか、考えてみましょう。
保険が無駄がどうか考えるにあたって、必ず次の3つのポイントを意識しましょう。
・「誰が」
・「どうなった時」
・「お金がどれだけ失われるか/必要になるか」
例えば、保険金2,000万円の生命保険が無駄かどうか、考えて見ましょう。
被保険者が年収600万円の夫の場合であれば、夫が亡くなった場合、3年で1,800万円あったはずの収入がなくなるわけですから、他に収入がなければ、無駄な保険とまでは言えないと思います。一方で、被保険者が収入のない専業主婦だった場合は、そもそも収入はなかったので、2,000万円という保険金は大きすぎる、つまり無駄だと考えられます。もちろん、貯蓄額や子どもの年齢などにもよりますが、保険を見直したり、保険に入ることを検討するときは、この3つのポイントをまずは意識しましょう。